【氏名】 大神玲(おおみわ れい)
【容姿・外見】 身長165cm。細身で手足がすらりと長い。 色白で漆黒の髪を背まで伸ばし、切れ長の瞳に通った鼻筋、いかにもな古典的で清楚な令嬢といった雰囲気。
【能力】 肉体的には何の特異能力も持っていない。際立って運動が得意でもないので、多少背が高い以外は身体的には本当に普通の女子高生でしかない。 その特異能力は全て精神面のもので、そういう意味ではまぎれもないアウトサイド、つまり化け物であることは確か。
<精神遮断> 自身の感情や感覚を自分の意志で遮断することができる。よって恐怖や混乱、痛みなどで能力が低下することが無い。例えば、今まさに自分に命中する銃弾を平然と直視したり(躱せたりするわけではない)、眼の前に突っ込んでくるダンプカーを見つめながら普段通りに歩けばそれを回避できると判断したり、電柱や塀の上などの高所に平然と立って歩いたり、といったことができる。 ただし「意識的に遮断している」だけなので睡眠などで意識を失うと遮断が解除されるため、特に負傷などで痛覚を遮断した場合処置を怠ると後で悲惨なことになる。 <継承記憶> 千数百年、あるいはそれ以上に及ぶ祖先の記憶を保持している。ただしあくまで普通の人間の記憶であり、祖先全体が絶対記憶を持っていた訳では無いので何もかも憶えている訳ではなく、また細かい記憶を思い出すにはそれなりに苦労するが(普通の人が子供の頃の記憶を思い出すのに苦労するのと同じ)、血縁関係にある祖先の記憶は継承しているのでその範囲は膨大なものになる。また、本人証言以外に何か証拠があるわけではないので、「本人は邪馬台国の場所を覚えているがそれを立証することができない」といったことも当然起こる。 <分割思考> 意識を複数に分割し、並列処理することができる。つまり、全く違う別のことを同時に考えることができる。複数の自分による脳内会議を実施することもあるが、だからといって常に正確な判断ができる訳でもない。応用として「同じことを並列処理することで実思考時間を飛躍的に伸ばす」といったことも可能で、「1秒間で一晩分の学習をする」といったこともできるが、あまり極端な事をすると脳や精神に重篤な負荷が掛かるらしく、意識を失った挙げ句そのまま数日寝込んだりする場合がある。
【背景・経歴】 特になにか権力や権威がある訳でもないが、その血筋だけはとてつもなく古く、先祖代々の血脈を延々と伝えること千数百年…という一族の末裔、というか最後の一人。 一族では上古より上記の精神面での能力を発現する者が時折生まれているが、全ての能力を発現した者は一族の長い歴史の中でも数名程度でしかない。直近の発現者は<継承記憶>を持っていた祖母だった。家が割合裕福だったのはそのため(能力を投資に活かしており、結構儲けていたらしい)。 幼い頃に両親を失っているが、これは自らは能力を持たなかったにも関わらず全てを備えた娘が生まれてしまったことによる恐怖や絶望による自殺だった。その後祖母に育てられ、その死に際し遺言に従って神宿に移住してきた。そのため天涯孤独だが、移住の際に家屋敷を処分してきたため高校生の一人暮らしにしては裕福に暮らしている。 アウターエデンへの伝手は一族として持っていたもので、祖母を含め数名が長らく関わっていたらしいが積極的に口にすることはない。
【性格・言動】 物腰は穏やかで誰にでも丁寧な敬語で接する。ただし言葉遣いがかなり古風なところがあり、時折時代がかった話し方をする。 普段は如才ない言動と態度で伏せているが、親しくなると手厳しくなるタイプ。
年齢の割に妙に醒めた、老成した雰囲気を漂わせているのは上記の能力によるもの。 <継承記憶>により祖先たちがどう扱われてきたかを知っているため、国家や権力といったものを忌避しており関わることを徹底的に避けようとする。また、自らを「傍観者、観察者」と認識しており、「関わらず、見届ける」ことを行動規範としている。 学校などでの成績が異様に良いのも能力のおかげで、外世界で暮らしていた頃は周囲の目を引かない程度にわざわざ誤答していた(そうしたことが嫌で嫌でしかたがなかったらしい)。
音楽鑑賞、特に生演奏の鑑賞が趣味で、自分でも様々な楽器を嗜む。これは「音楽はその時その時で違うものであり、一つとして同じ演奏というものは存在しないから」とのこと。
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