研究棟に隣接した図書館。
外見は一般的な市立図書館程度だが、何らかの異能が作用しているらしく
内部はとんでもない広さと蔵書量を誇る。
この世界に存在する本は全て収められているとか、
異世界の本もあるとか、
既に失われてどこにもない筈の本さえあるとか……。

あまりの広さに迷い込めば冗談ではなく捜索隊が必要になる程で、
遭難防止の為に入口で位置表示端末“アリアドネ”を貸与される。
これは首掛け式のナビゲーション端末であると同時に
司書に対し常に着用者の位置情報その他を送信している。
また、館内で“アリアドネ”を外した者は
自動的に大図書館入口に転送される不思議テクノロジーが発動する。
強制転送は司書が任意に発動させる事も可能で、
大図書館内部での乱暴狼藉は実質的に不可能に近い。

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